バンド名に「BLACK」がつくやつ。最初に連想したバンドはなんですか?
「BLACK」
という単語から最初に思い浮かぶバンドは?
サバス? それともフラッグ?
もしくはもっとマイナーなやつ?
最初に思い浮かぶバンドで、あなたの音楽ルーツが垣間見えるはず。
ってことを考えてしまったのは、最近中古でBLACK KIDSというアメリカのバンドを買ったときに、BLACK LIPSとかBLACK KEYSとかがごった煮になってよくわからなくなってしまったから。
というわけで、今日は「BLACK」がバンド名についている動画を5つほど紹介してみたいと思います。
1. BLACK KIDS - I've Underestimated My Charm (Again)
BLACK KIDSの代表曲といえば「I'm Not Gonna Teach Your Boyfriend How To Dance With You」ですが、その一曲前に収録されている「I've Underestimated My Charm (Again)」がわたしは好きで、2:14からの転調する感じがとんでもなくポップでたまりません。
2. The Black Eyed Peas - Where Is The Love?
最近アニメの「モンキーターン」を観ていたら、その挿入曲としてこの曲が使われていました。と言ってもおかしくないぐらいまんまなのでびっくりしました。暇なわたしはJASRACのデータベースとかでサンプリング許諾をとっているのか調べてみたりしましたが、発見できずでよくわからずでした。許諾なしだとしたらわたしだったら震えるなぁ・・・。同じくHIP HOPだとBLACK SHEEPとかもいましたね。
3. Godspeed You! Black Emperor - Lift Your Skinny Fists Like Antennas to Heaven
debaserを利用してくれている皆さまなら、おそらく好きなバンドのひとつかと思います。2000年代前半はポストロックの人気がとんでもなかった時代。
4. Black Dice – Rodriguez
ポストロックと同じぐらいこの手のエクスペリメンタル系?っていうのも流行りましたね。
5. Black Grape - Shake Your Money
最後はブラック・グレープのメロウな曲を貼って終わります。
Spotifyなどで、「BLACK」で検索するといろんなBLACKが知れて面白いのでお時間ある方はぜひ。まだまだ素敵な「BLACK」なバンドはたくさんあって、BIG BLACKとかdischordのBLACK EYESとか、バンドじゃないですがPIXIESのFRANK BLACKとか。
つぎは「WHITE」で聴き漁ってみようと思います。WHITEってたくさん思い浮かばないですが、まっさきに思いついたのは男女デュオのあのバンド。バンド名は書きませんが、みなさんならきっとすぐに頭に思い浮かびましたよね。
サッドコアとかスローコアとか音楽のジャンル名についてだらだらと書いてみた
皆さん、最近はどうやって新しいバンドを知ったり、聴いたりしてますか?
サブスクを開いて気の向くままに好きなバンドの好きな曲を聴いて、そこから関連づけされたバンドをランダムに探っていったり、誰かがつくったプレイリストを垂れ流してみたり、自分が普段再生した曲が蓄積されていってそれにもとづいたプレイリストを聴いてみたり、そんな感じでしょうか?
今日はサブスクの話がしたいのではなく、音楽のジャンルについてブログを書いてみたいと思います。
その前に話は脱線しますが、わたしはレコード屋に頻繁に足を運んでいるのですが、そこで大事なのが相場を把握しているかどうかということです。
誰だって3,000円の価値があるものを100円で買えたら嬉しいだろうし、逆に100円しか価値がないものに3,000円も出したくはないと思います。レコードに限ったことではないですが、いかに相場を把握しているかということもまたレコードを購入する際の楽しさだったりします。それらの相場を知るツールのひとつとして、わたしはDiscogsをよく利用しているのですが、リアル店舗とDiscogsの値段はあまり乖離していないので、ほぼほぼ同じような値付けがされていますが、お店を周っているとまれに相場よりもかなり安い低価格で値付けされたものがあって、そんなものを発掘できたときには垂涎状態となり、わたしのようなレコード依存症は脳内麻薬が分泌されたテンションで「お宝発掘しました!」「レア盤救出しました!」などと嬉々としたツイートをして喜びを噛みしめるわけです。
なんか薄気味悪く感じさせたらすみません。なにかを集めたり、なにかにはまったりしているひとはだいたいこんな感じのテンションですよね?と無理やり共感を求めてみましたが、話を戻すとネットで相場を調べるよりも、お店で片っ端からレコードを見ながら一般的な相場を把握するほうが、頭に残るなあと最近よく思うのです。
そして話はさらに文頭に戻りますが、サブスクって次から次へとネタが無限にあるものだから、どうしても受け身になってしまってひとつの作品やアーティストに構っている余裕や時間が足りなくなり、あんまり記憶というか印象に残らない気がして、曲名とかバンド名とか忘れても「まっ、いっか。イイねしてるから後でそれを辿れば」みたいなことが多々あるんだけど、レコード屋で見たものって意識を集中しながら買い物をしているからなのか、結構記憶に残るんです。
いまは少なくなってしまったけど店員さんが書いた熱量のあるコメントカードを読んだりすることも記憶に残る理由として関係するのかなと思ったり。
音楽に詳しくなかったとしても、このコメントカードを読むことで「EAST BAY PUNK」「LOOKOUT!」「CRIMPSHRINE」などのワードを知ったことで次に掘り下げてみたくなる内容へと繋がるんですよね。
昔渋谷にあったZESTというレコード屋のコメントカードは煽りの文章がとても上手で音楽好きの琴線に触れるフレーズが目白押しで、ついつい買わずにはいられなくなるのだけど、全然内容が良くない盤に対してもそんな感じのテンションなもんで、よく騙されました。同じく渋谷にあったsome of usのコメントカードも秀逸でした。このお店はEMO黎明期に国内でEMOを広めた影響力が少なくともあったと思います。西新宿にあったROUGH TRADEは★5評価とかがあって、だいだい★5のものはかなり当たりで信頼できるものが多かったです。
当時ラフトレがコメントで激プッシュしていたカナダのHershel Savage & The American Flagというバンド。今でもたまに聴きますが、とんでもなくポップなバンドで再生回数の少なさが悲しい。
現在も実在している店舗のひとつとして名古屋のSTIFF SLACKはコメントカードの文字量が半端なくて衝撃を受けました。1,000文字オーバーしているようなのがわんさかあって、バンド愛、レコード愛をとてつもなく感じました。
さて、かなり話は脱線しましたが本題に入ろうと思いますが、一昔前は本を読み漁ったり、お店のコメントカードを読むことで新しいジャンル名を知ることができました。このブログを書こうと思ったきっかけが、Red House Paintersというバンドを聴いていて、ふと、このバンドって「サッドコア(SAD CORE)」とか呼ばれてたっけな。ということを思い出して、なんだよ「サッドコア」って。ということからジャンルについてあれこれと考え始めたのです。
同じ時期にSAD COREと並列に語られていたのがSLOW COREというジャンルで、音楽に興味がないひとからしたら、サッドとかスローとかよく分からないですよね。とはいえ興味があったとしてもよく分からないや。
wikiから引用すると、こんな感じです。
サッドコアは、音楽ジャーナリストによって時折特定されるサブジャンルであり、暗い歌詞、ダウンビートなメロディー、遅いテンポを特徴とするオルタナティブロックの例、あるいは、憂鬱な叙情的なアンダートーンやイメージを同時に特徴とする、欺くような明るいメロディーの曲の例を説明しています。
SLOW COREの代表的バンドのLOW。2001年に krankyからリリースされたアルバム。
もう飽和し尽くして、これ以上新しいジャンルなんて出てこないよね。とか思っていても気づけば新しい音楽のジャンルがいつの時代にも表れます。極端なところでは打ち込み系のジャンルは次々に新しいジャンルが派生していて面白い。思い返せばわたしが若いころに小室哲哉が「ジャングル」を輸入して、H Jungle with tが大ヒット。その後「ドラムンベース」「ゴアトランス」「ダブステップ」「ヴェイパーウェイヴ」など色々な流行がありました。ダブステップにかんしては、いまだに何をもってダブステップにカテゴライズされるのか分かっていません。
ダブステップは、1990年代後半にサウス・ロンドンで生まれたエレクトロニック・ダンス・ミュージックのジャンルの1つ。 一般的に、密度が低く、三連符やシンコペーションを用いたリズムパターンと、サブベースの周波数帯が張り出していることに特徴づけられる。
打ち込み系のジャンル名で「名前の響きがかっこいい!」と個人的に思うものがあって、そのひとつが「フューチャーファンク」です。2010年代初頭に登場したヴェイパーウェイヴのサブジャンルらしく、わたしはこのあたり全然詳しくないですが昭和を感じさせつつ、ナードっぽい雰囲気がとても素敵です。
個人的によく聴いているのがSAKURA LEEさんで、ジャケがすごいんです。MF DOOMとのマッシュアップ。
ジャンル名はダサいけど「フォークパンク」というとんでもなくかっこいいジャンルがあります。元祖はきっと70年代のPatrik Fitzgeraldなのかな?そこからかなりの時代を経てDays N' Dazeを初めて聴いたときはかなりの衝撃を受けました。見た目はクラストファッション。アンプラグドな演奏ですがPOGUESのようなアイリッシュトラッドを感じさせるサウンド。
わたしが知らないだけでアフリカの民族系とか、ノイズとかヒップホップとかにもものすごく細分化されたよくわからないジャンルがたくさん存在していると思うと、音楽の追及に終わりが見えなくて笑えてきますね。
そういえば音楽のジャンルではないかもですが、ヒップホップには80年初頭らへんからがオールドスクールで、途中ミドルスクールになって、90年以降はニュースクールと呼ばれているのですが、わたしが大好きな90年代のヒップホップも、いまじゃ全然ニューな感じではなくなってしまった。
NEW RAVEってのもありましたね。まったく通ってなかったので、いま初めてKlaxonsを聴いてみました。
なんか服装が懐かしい感じですね。wikiを読んでみたら
ニューレイヴで語られるバンドは、トランス系のパーティーからの影響も強く、非常に明るい蛍光色を好んだファッションを特徴としている。ナイロン生地のマウンテン・パーカやナイキやアディダス等のハイカット・スニーカーなど、カラフルなカジュアル系スポーツウェアを着こなす者が多い。ワンポイントのアイテムとして、ケミカルライト(グロースティック、サイリウム、ルミカとも呼ぶ)を手首に装着したり、点滅するコンパクト・ネオンをかざすことも多い。実際のところニューレイブのカテゴライズは、シーンの多少曖昧な音の基準よりも、このカラフルなファッション・イメージによる方が多いともされる。
日本だとこんな感じですかね。わたしはニルギリスが好きでした。エウレカのイメージが強いけど、好きな曲がたくさんありました。
「アメイジング・グレイス」とのマッシュアップ。
ほんとはCOW PUNK(cowboy and punk)とか、Experimental rockとか不思議なジャンル名をガシガシと書き連ねていく予定だったのですが、このブログの文字数が4,000文字を超えそうなので、今日はこの辺で。
数年後にこのブログを読み返したときに、新しい音楽のジャンルをいくつ自分は知れているのか、少しだけ楽しみです。
あなたのTシャツのサイズは何サイズですか?体系の変化、もしくは時代の変化は関係ありますか?
唐突ですが、わたしは40代の男性です。
どうみても、どうあがいても中年です。
そんなわたしが最近思うのは、年を重ねていくことで良くも悪くも「リアルタイム」で世の中の流行や、出来事などの記憶や思い出が増えていくということ。
さて、なにが言いたいかというと、Tシャツの着こなしや売れているサイズがわたしが生きていた45年間という間ですら、目まぐるしく変わっていったなということ。
70年代は記憶がほぼないので語れないけど、物心がついた15才ぐらい、西暦でいうと1990年代前半。わたしが高校一年生の春、学校の行事でオリエンテーションと称して生徒全員で上野に行った。千葉県民のわたしには上野はちょっとした都会であった。よく分からないままセンタービルにあったバンドTシャツ屋に入った。店名が「BLACK」だったか、「DUBBLE DECKER」だったかは記憶が曖昧だけど、狭い店内に入った瞬間、背伸びした大人みたいな気分になった。
わたしが初めて購入したバンドTシャツ。数多くのTシャツが陳列されているなかで、なぜこれを選んだのかは思い出せない。当時のわたしはハードコア・パンクなんてほとんど知らないし、もちろんMINOR THREATも知らなかったけど、なんかよくわからないけど直感で手に取っていた。なぜかXLサイズを買ってしまったのは、それしか在庫がなかったからか、パンクファッションをした店員にビビって在庫を聞けなかったからなのか分からないけど、まだ成長しきってない私の体格にオーバーサイズで着る感覚が、背伸びした大人みたいな気分になった(二回目)。ずっと気に入って着ていたけど、なにかのタイミングで友達にあげてしまったことを後悔しているのは、とんでもないヴィンテージ品になっていて、今となってはわたしが買うには手が届かない金額になっているからだ。
このTシャツがきっかけとなり、40才を過ぎてもバンドTシャツを買い続ける人生になるとは思ってもいなかった。自分と同じような趣味嗜好を持ったクラスメイトがいたことも影響してか、当時は色んな場所にバンドTシャツを買いにいった。今では信じられないかもしれないけど、当時の穴場はジーンズメイトだった。BEASTIE BOYS、SUICIDAL TENDENCIES、RED HOT CHILI PEPPERSなどのTシャツが1,980円ぐらいで相場よりも安く売られていた。当時の相場は3,500円ぐらいだった気がする。バンドじゃないけどDOG TOWNも売っていた。この時代はサーフブランドが流行っていて見た目が悪そうな先輩方はBRONZE AGEやCHRISTIAN FLETCHERのTシャツを着て登校していた。
そしてわたしが高校二年ぐらいだった頃、1993~94年ぐらいかな?「ネオパンク」という流行がやってきた。武田真治さんや、いしだ壱成さんがファッションアイコンだった。70年代のパンクファッションをサイバーっぽい感じにリメイクしていた。TシャツはチビTとかピタTとか呼ばれ、名前の通り小さいサイズを男性でも関係なく着ていた。信じられないよね。ネオパンクを代表するブランドといえば、SUPER LOVERSやMILK BOYとかかな。宇宙百貨とかもあったなぁ。「ネオパンク いしだ壱成」で検索したらいっぱい当時の画像がでるかな、と思ったらまったくヒットしなかった。
こんな感じのピタピタのTシャツが流行っていた。
イギリスだけではなく、日本でも爆発的にヒットしたSHAMPOOのデビューが94年。面白い時代だったな。
ダサかったわたしはパンクの流行に振り回された結果、当時組んでいたコピーバンドのライブではガーゼシャツにボンテージパンツという佇まいで若いがゆえに粋がっていたが、本人的にはネオパンクではなくオリジナルパンクを意識していたようなので許してあげたい。同時期に原宿にあるA STORE ROBOTにも通っていた。マルコムとヴィヴィアンがつくったSEDITIONARIESのTシャツを当時よく着ていた。Sサイズをゆったりと着こなしていた若かりし自分の体形がいまとなっては眩しく感じる。友達はModsっぽいブランドのReady Steady Go!を愛用していた。懐かしい。LonsdaleのTシャツも一瞬だけ流行ったような気がする。
2000年を過ぎてからはファッション誌をまったく見なくなったので、トレンドとかに疎くなってしまった。街を歩いているひとや、お店のディスプレイなどをみて、「あっ、いまこういうのが流行ってるんだ」ということを時代に遅れて気づいたり、気づかなかったりしていた。
音楽系の仕事に2002年の秋ごろに就職した。2005年頃のTシャツの発注枚数を見返してみた。
KLはKIDS Lの略。Mが一番多く、KLやSも多い。世の中的に小さいサイズもまだまだ売れていた時代だ。面白いのはこの当時、関東と関西で人気のサイズが異なることだった。大阪は独自のオーバーサイズの着こなしがこの時代から既にあって、物販の動きが関東とはまるで違ったのが印象的だった。ちなみにこの時代のTシャツボディはanvilが多かった気がする。
そして、2010年ぐらいにはTシャツの首回りや袖をバッサリとカットした着こなしが流行った。これ、誰が流行らしたんだろう。ライブ会場にいくとかなりの割合でカットしているお客さんを見かけた。いまとなってはほとんど見かけないけど。また流行ったりするのかな。
ドラムスが「レッツゴー サーフィン」って歌ってた時代。
2014年ぐらいの発注数をみたら、より小さいサイズの人気があった。いまは名前が変わってしまったけどDALUCというボディが人気で生地は薄く透けるような素材だった。サイズ感も小さめの作りだったので、わたしは苦手なボディだった。100%コットンではなく、ポリエステル素材も入っていて質感も違った。このボディでも首回りカットを多く見かけた時代だった。
なんか長くなってきたのでこの辺にしとこう。
2021年は生地が厚めでサイズはLよりもXLが人気だったりするし、XXLも売れたりする。もはやKLやSサイズを作っているところは少ない。たった数年でこんなにもトレンドが変わることが面白いなということをあらためて言いたくて、ブログを投稿してみました。
最近よく聴いているドイツのインディバンドのThrow That Beat in the Garbagecan! の動画を貼ってお別れです。93年リリースです。