あなたは「メロコア」と「メロディック・ハードコア」を使い分けていますか?
最近のヒットチャート事情は分かりませんが、勝手なイメージで話を進めると
アイドル2割
韓流2割
アニメ系2割
ジャニーズ2割
他SSW、ボカロとか
みたいな感じだと思っているのだけど、「ロック」というジャンルがこのご時世どうも流行っているようには思えなくて、国民総生産みたいな感じでここ20年ぐらいのロックバンドを結成した総数の推移みたいなグラフがあれば、見てみたいものである。電車とか街中とかギター背負った若者を見かける頻度が減ったような気がしませんか?
わたしが10代の頃には「BANDやろうぜ(宝島社)」という月刊誌があって、本名や電話番号などの個人情報がこれでもかと記載され、直接当人同士で電話のやりとりをしてバンドを結成していたようだ。音楽雑誌「DOLL」の巻末にも「メン募」や「売ります買います」のコーナーが数ページあったりして、今思えばそういうやりとりもきっと楽しかったに違いない。もちろん直接やりとりすることで、オンラインでのコミュニケーションとは違ったトラブルもあっただろうけど。
音楽と時代背景は密接な関係だということは周知の事実ではあるけれど、そろそろメロコアとかラウドっぽいやつを筆頭に生々しくて激しい音楽が流行ってもいいんじゃない?とか思っています。というか願っています。
メロコアといえば、Hi-STANDARDが最初に「AIR JAM」をお台場レインボーステージで開催したのが1997年。そこから予想以上にシーンは大きくなって、ちょっと前に流行ったEDMブームと同じぐらい巷にメロコアが溢れかえっていた。そういった地方まで浸透していくカルチャーを「驚安の殿堂ドン・キホーテ系」とわたしは勝手に名付けているのだが、ヤンキーの車からNOFXの「Don't Call Me White」が爆音でかかっていたことは、今でも忘れられないわたしにとって無駄な記憶のひとつである。
ドタバタしたツービートにザクザクして前に出てるギター。これぞメロコアクラシックな一曲。
前のブログでもちらっと触れたけど「メロコア」という言葉に気を悪くする人たちもいて、おそらく商業的というかセルアウトっぽいバンドにあまり良いイメージがわかない人たちは「メロコア」という言葉に拒否反応を示していた。なんとなくだけどMXPXとかSUM41とかそのあたりのバンドかな?好きな方いたら、ごめんなさい。では、略さず「メロディック・ハードコア」ってどういうバンド?ってことを考えてみるとおそらくUKメロディックらへんなのかなと個人的には思っている。そもそもUKとUSの差はなんなの?って話になるのだけど、すごく雑に言うとUKは哀愁。USは陽気。というか体育会系のような気がしたのは、最近中古で買ったPENNYWISEの裏ジャケ写真を見て感じたのだが、UKはもっとナードっぽい印象があるのはわたしの偏見なだけかもしれない。
このブログを書き進めていくうえで、元祖メロディックってどのバンドなの?ってことが重要な気がして、さっそく「元祖 メロコア」で検索してみたのだが、
Yahoo知恵袋によると、
メロコアの元祖といえばどのバンドになるのでしょうか?
ベストアンサーに選ばれたのが
BAD RELIGIONとNOFXですね。 EpitaphレーベルとFAT Wreck Chordsレーベルを立ち上げた張本人ですからね。
とのこと。
BAD RELIGIONの1st「How Could Hell Be Any Worse?」のリリースが1982年。正直メロコアっぽさはこの作品にはなく、どちらかというとストレートなパンクアルバムです。
NOFXの1st「Liberal Animation」は1988年。BAD RELIGIONの1stから6年のブランクがあるのは意外だった。
というか、wikiでメロディック・ハードコアで調べるとすごい丁寧にまとめてくれているので、このブログを書いている意味がなくなってきた。
ja.wikipedia.orgそもそも最初から分かっていたことだけど、メロコアとメロディックはまったくの別物なので比較することにあまり意味がなかったりもする。メロディック・パンクと呼ぶ人もいれば、ポップ・パンク、ファン・パンクなどと呼ぶ人もいるので、ジャンルの細分化をしてもしょうがないので、わたしが初めてメロディックという音楽に触れたことについて書いてみることに。すぐに思い出したのは1989年にリリースされたSNUFFの1st。G.B.H.のようなゴリゴリなハードコアサウンドをバックにしつつ、メロディがめちゃくちゃ耳に残ってなんとも言えない高揚感に包まれた。大袈裟に言うならば音楽に衝撃を受けた。同じUKでよく比較されたバンドはLeatherfaceというバンド。こちらはボーカルの癖が強いので好き嫌い分かれるところですが。
同時期に国内でも衝撃を受けたバンドがいて、1991年にリリースされたNUKEY PIKESの1stはその後の音楽の聴き方を変えてくれた一枚。速い曲も遅い曲もポップな曲も暗い曲もすべて詰まっていて、元祖ミクスチャ―バンドと呼ぶ人もいます。動画の曲は1stに未収録の曲ですが。
本当はもっと深い考察をしていこうと思っていたんだけど、わたしの知識量と熱量が薄ぺっらかったことにあらためて気づいたので、この辺で締めたいと思います。
最後に大好きなオーストラリアのメロディックなバンド、Hard-Onsの動画を貼ってさようならです。
追記
もっとも重要な国内のレーベル「SNUFFY SMILE」については、恐れ多いので言及しませんでしたが、discogsでカタログ見てるだけでも楽しいですよ。
このレーベル経由で知った元SECT→SKIMMERは定期的に聴きたくなるバンドのひとつです。
debaerではメロディック他、ロックバンドのTシャツを多数取り扱っております。
数字が含まれるバンド名を羅列してみた
夜、カーステレオから流れるラジオを聞いていたら「Eighteen/松田聖子」のように、本人の実年齢と曲の年齢が一致する曲の特集をしていたのが面白かった。
↓ちなみにこんな感じの選曲。
M9:卒業/斉藤由貴(1985年2月21日発売)
M10:Eighteen/松田聖子(1980年10月1日発売)
M11:十七の夏/桜田淳子(1975年6月5日発売)
M12:17歳/河合奈保子(1981年3月10日発売)
M13:私の16歳/小泉今日子 (1982年3月21日発売)
スージー鈴木とミラッキ大村の9の音粋!#85“19歳以下の歌声特集”11/15の選曲リスト|9の音粋 Monday|bayfm 78.0MHz ベイエフエム
最近、YouTubeの関連動画をきっかけに16tonsというバンドを聴き返していたわたしは数字が含まれている曲タイトルやバンド名に少しだけ敏感になっていたので、これらをテーマにブログを書いてみたくなった。
和製The Poguesとか呼ばれてたりして、初期の16tonsはアイリッシュサウンド全開で、メジャーで作品をリリースするにつれてガレージ・サーフ色が強くなっていく。ラモーンズ ミーツ クラッシュの影響を感じさせるこの曲は、今聴いてもかっこいい。
ほんとは1から10まで順にブログを書いていこうと思ってたけど、16から始めてしまったのでランダムに思いつくまま数字のバンドを書いていくことに。
7SECONDSの「99 Red Balloons」はNENAのカバー。メロディック・ハードコアをメロコアって略すな!とかそういうことが言われていた時代。パンク・ハードコアが苦手なひとにも非常にキャッチ―で聴きやすい一曲。
http:// https://twitter.com/ButtholeGalore/status/572728710891118593?s=20
PussySurfersさんのツイートを引用させてもらいましたが、11/24の渋谷サイクロン公演をわたしは観ました。共演にガーゼ、スラスラ、ラブメン。すごいメンツ。かれこれ24年前。
7SECONDS来日の翌年1998年リリースの作品。7から400に。厳密には数字ではないけど。エモーショナル・ハードコアをエモコアって略すな!とかそういうことが言われていた時代。カオティック且つ不穏で焦燥感のある暗いバンドが信じられないぐらい人気がありました。日常会話で「あれ、エモいね」とか使われるのはずっと先で、いまではエモといえば海外だとヴィジュアル系やゴス系みたいな感じになってしまった時代の変化も面白い。
もはや数字だけのバンド名。2000年の作品。ここしばらくはTrapがずっとhip hopのメインカルチャーに君臨しているけど、たまにはこういったhip hopもオススメしたい。唯一無二って言える数少ないサウンド。同時期にpanicsmileやdownyといったとんでもなく個性的なバンドが渋谷のO-nestでよくライブをやっていた。
ほか、ざっと思いつくところで、
1-4-5’s
108
3 Colours Red
311
4 NON BLONDES
MC4
B-52's
SHAM69
808STATE
GROUP87
…。
予想してたより思いつかなかったけど、こういった縛りでプレイリストとか作っても面白そうですね。
というわけで、debaserは現在ポップアップに参加しています。
代々木上原のkiikさんにて開催される、HORA AUDIOさんのPOP-UPに参加します。 オンラインに出していないビンテージのTシャツ、好評のオリジナルアイテムや、発掘された過去のアーカイブアイテムを販売いたします。 新作も先行販売いたします。
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カセットやレコードが若者にブームってここ数年ずっと言われてない?
ここ最近レコードやカセットテープの話題をテレビなどでも見かけることが増えた。レコードはこの10年で製造数が12倍アップしているらしく21億1700万円という生産額らしいけど、音楽業界全体で捉えるとまだまだ潤いを与えるには遠い数字に違いない。単純計算で3,000円のCDが70万枚売れたら21億円になる。
www3.nhk.or.jp国内で二つしかないレコードのプレス工場は本当に込み合っていて、T化成で働く知り合いは多忙すぎて言葉数が減っていたから、レコードが盛り上がっているのは確かなのかもしれない。
NHKの朝の番組やワールドビジネスサテライトでは「カセットテープが若者の間で人気」といった特集をしていたけど、カセットテープなんて有名なレコ屋に行っても取り扱いは少ないし、ハードオフのようなリサイクルショップに行ってもほぼほぼ演歌のカセットテープしか見当たらない。ところで演歌の背表紙ってなんで黄色背景が多いのだろうか?
少し調べてみたところ広告において黄色は視認性の高い色らしく、子供向けの商品に使うと効果的らしい。ほか、ノートンセキュリティは黄色と黒で視覚的に「危険」を表現しているとか、いろいろと考えているのだと感心しつつ、演歌って子供向けじゃないし、単純に人の目を引くために黄色を採用しているのだろうね。サブスク全盛の今ではそこまで気にしなくなったけど、昔はCDジャケットを制作する際に背表紙が少しでも人目に付くような差別化を図るため、あれこれと試行錯誤したものです。やたらピンク系の背表紙が多かったり、時期によってトレンドがあってCDショップの棚を眺めているだけで楽しかったな。CDと比べてレコードのジャケは大きくて立派だけど、背表紙が細すぎるが故にデザイン性も皆無でどうしても単調になってしまう。
デザインの話を続けると、ドンキとかで売ってるEDM系コンピのいかがわしい感じとか、ターゲット層への訴求力がブレてなくてすごいよね。パチンコっぽい下衆なデザインを眺めているだけで圧倒されてしまう。
話が脱線したけども、わたしが普段みているツイッターのタイムラインは同じような趣味嗜好のひとばかりだからか、日々カセットプレイヤーを持ち歩いて写真を投稿してたり、レコードの写真を投稿してたりと、あたかもカセットやレコードが流行っているような錯覚に陥りそうだけども、実際のところ言うほど流行っていないのが現実で、需要は少なからず増えているだろうけどレコ屋で見かけるのはわたしのようなレコード依存症の中年ばかりだし、電車のなかでカセットウォークマンを使っている若者はもちろん中年ですらいまだに見かけたことがない。もし、電車内でカセットを聴いているひとを見かけたらどうするんだろう?そんなシーンを妄想するぐらいがちょうどよいのだが、恥ずかしくて絶対に声はかけられない。たまに街中で自分が好きなバンドのTシャツを着ているひとは見かけるけど「あっ、そんな渋いTシャツ着ているんだ、きみは」とか、一方的に嬉しくなってワクワクする感じってなんかよいよね。とか薄気味悪い共感を求めてしまったけど、話を戻すとラフトレードが存在していた90年代の西新宿のレコ屋のほうが若者は多かった記憶があるし、レコ屋にデモテープが無料で置かれていたりもした。あの頃20代だった青年たちが飽きずに音楽を聴き続けた結果、高齢化現象が起きているのだろう。
しつこいようだが、あの頃と変わらずわたしはカセットやレコードで音楽を聴くことが好きなわけだけども、ポジティブな意味でよく言われているような音の「温かみ」だったり「丸さ」だったりはプラシーボ的な効果が大きいと思っている。そんなことを言ってしまえばアナログ支持者からは反感を買うかもしれないけど、アナログの溝が擦れたスクラッチノイズだったり、テープの走行ノイズだったりが「温かみ」だったり「丸さ」を印象づけているんじゃないかと。CD、レコード、カセット、サブスクの音源を目隠しをして聴き比べをしたら、おそらく2割ぐらいしか正解できない自信はある(MDはほぼ使ったことがない)。結局のところ、どういった環境で音楽を聴くのかという違った観点での話になっていきそうだし、たとえばメタルテープを高級オーディオで録音して高級スピーカーから鳴らしたら、もはや聴こえ方はカセットの音じゃないだろうし、ハイレゾ音源を高級Bluetoothスピーカーで鳴らしたら、もしかしたらレコードっぽく聴こえるかもしれないし、そもそも普段私が聴いている音楽は一発録りしたようなパンクバンドだったり、ヘロヘロなオルタナだったりするので、再生する媒体ではなく録音フォーマットにも大きく左右されるに違いない。
だから、ひとがどのような環境で音楽を聴くのかは自由でよいと思っているし、「フィジカル VS サブスク」みたいな議論もあんまり興味がなかったりもする。
どちらにも良いところもあるし、悪いところもある。冒頭で触れたNHKの番組ではカセットと配信の音源を波形で解析して違いを説明してたけど、配信は低音がカットされてるとか言ってたが、サブスクの音源をすごい安っぽいスピーカーから流してたからカセット関係なく、そりゃ低音カットされるわなとか、無言でテレビに突っ込みをいれていた。
もし、これからカセットやレコードを聴こうと思っているひとがいたら、メリットだけではなくデメリットがたくさんあることも知ってほしい。アナログの魅力を伝える記事って、あんまりマイナスなことが書かれていないので、思いつくままにダメなところをあげてみる。
まずレコードもカセットも保管状態が悪いとすぐにカビる。レコードはカビたら「プチプチ」といったノイズがとんでもなく鳴るし、カセットはテープが絡まったり、あげくは切れる。どちらも傷が付いたら直せない。レコードは盤が歪むと音飛びする。カセットはテープが伸びる。早送りしたり盤やカセットを裏返すのも面倒だし、曲の分数も分からない。どちらも永久に聴けるものではなく劣化するし、そう考えると劣化しないデジタルなデータを使用したサブスクの音源なんて最高に便利なんだけど、苦労してでも聴きたいのがアナログなのかもしれない。
アナログ音源とサブスク音源の違いを雑に例えてみると、アナログは自炊でサブスクは外食のような感覚だと思っている。フードコートには多種多様なお店があって、さらにはたくさんのメニューがあって、その場で準備せずに手軽に食べられるのがサブスクで、食材を買い漁ってからお気に入りの調理器具を使って自炊するのがアナログ的なのかな。
どっちが美味しいのか?
という問いに正解はないと思うけど、「受動」と「能動」の違いとか?いや、そうでもない気もしてきたし、よく分からなくなってきたけど、そのときの気分によって使い分ければよいだけで、ごちゃごちゃオチのない文章を長々書いてみたけど、本当の違いはなんとなく分かっていて、好きなものを所有したいという所有欲が一番大きな違いだと思っている。個人的には。所有することで刹那的にでも満たされたい。音楽に限らずだけど。
ここでブログを締めようと思ったら、あのひとの顔がじわっと頭に浮かんできた。あのひと、ミニマリストのね。こんまりさん。こんまり先生にはこんな有名な名言がある。
「ときめくものだけを残しましょう」
この名言はもっともだけど、
「ときめかなかったものが、いつかときめき始める瞬間がたまらねぇんだ」
とか蒼天の拳のザコキャラが呟くような屁理屈を言いながらブログを締めます。
追伸
昨日、有線イヤホンが若者の間でブーム。って記事をみたよ。
debaser 2021 A/W "XO Elliott"
L/Sの在庫も残り少なくなってきましたので、そちらもぜひチェックしてみてください。